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武蔵野大学が新学部開設!居住地から世界課題の解決へ

武蔵野大学は2019年に通学生のデータサイエンス学部を設置しており、これは私立大学としては日本で初となる学部でした。

そして、2026年4月からは武蔵野大学国際データサイエンス学部(MIDS)を新たに開設。

本日は、新学部のご紹介と教員の方々の意気込みを伺ってまいりました。

 

研究体験連動型学修で居住地にいながらローカルな課題を解決

初めに、武蔵野大学の小西聖子学長よりご挨拶がありました。

小西学長は、

「通信制は長いことやってきているのですけれども、国際データサイエンス学部のあり方、学び方というのはとても新しいものだと思っています。」

と述べました。

国際データサイエンス学部では通学だけではない学び方を選択することや、国境のない課題解決への取り組みを学んでいけます。

データサイエンス学部長であり、新設される国際データサイエンス学部学部長に就任予定である清木康学部長から、さらに詳しく新学部の特徴について伺いました。

清木学部長は、

「国際的な課題、国際的でローカルな局所的な課題、こういう多くの課題にAIをベースとしたデータサイエンスがどう立ち向かうか。これを目的とした学校です。」

と紹介。

そして大きな特長として『研究体験連動型学修』を挙げました。

内容としては、大学1年生の後期のタイミングで研究活動に参加し、発見した課題に取り組むためにどういうAI・データサイエンスを活用するか。

またはその知識を学び、技術を学ぶ、こういう概念を研究体験連動型学修としています。

そして3つの基軸があり、

1つは、AIアルゴリズム。根幹となるAIの基本的なアルゴリズムを考えて、コアのテクノロジーを学ぶ学問。
2つ目は、AI応用。既存のAIや自分たちが作ったAIを実際に応用し適用する。
3つ目が、ソーシャルイノベーション。社会に展開するための方法論について設計する。

基本的にはこの通信制の枠組みの中で展開している学部のため、自分の居住する地域または場所で取り組みができる環境になっています。

特長としては、世界中いつでもどこでもデータサイエンス学習、データサイエンスの研究ができること。

そして、地域から世界の課題に立ち向かう研究体験連動型学習で、自分の新しいプログレスを生み出すことを掲げています。

具体的には、サイバーフィジカルでハイブリッド型の学習ができること。

そして自身のライフスタイルに合わせた学習環境の実現と共に、海外の学生も学ぶことができるようになり、言語の制約を超えた国際的な研究教育環境の実現のため、自動翻訳機能を使用し多言語で学校に参加できるようになっています。

研究体験連動型学修活動では、学生自身が居住・活動する地域において発生しているローカルな課題を、それが”同時に多くの地域において同様の状況を呈するグローバルな課題”として捉えて、大きく国際的な活動として発信していくとのこと。

新しいデータサイエンス・人工知能を想像するという大きな目標を持ちながら、社会課題または自然・環境課題に取り組んでいける学校となっています。

そして現在、海外の大学との共同研究をベースに、海外の学生も参加できる仕組みとなっており、タイ・インドネシアを中心にアメリカやヨーロッパの大学でもプログラムに取り組んでいます。

具体例として、

「環境問題や海洋プラスチックの問題を、360度カメラでその状況をお互いに共有し、どういう解決方法でこれを改善していくか。という共同研究活動に学生が参加できる。」

と説明しています。

 

在学生による研究発表

本説明会では、武蔵野大学データサイエンス学部 2年生の中島勇二さんと、タイのモンクット王工科大学ラートクラバン校情報技術学部 3年生のワーティン・プロムファイさんによる研究発表も行われました。

英語でやり取りをしながら、翻訳機能での情報共有を行い、互いにローカルな場所からの研究成果を発表されました。

中島さんは、言語表現の意図を解釈するAI機能を使ったシステムについて研究されており、ワーティンさんは医師の説明を多言語対応する言語システムについて研究。

国境を超えて、国際的な交流の創造を間近で見ることができました。

 

データサイエンスの力で世界の課題解決へ

続いてトークセッションが行われました。

登壇者には、小西学長、清木学部長、そしてデジタル庁統括官付参事官を務めている浅岡孝充氏、株式会社CustomerPerspective代表取締役 紣川謙氏が登壇。

テーマは『データサイエンスの力で世界の諸課題に立ち向かう』

司会には武蔵野大学データサイエンス学部/データサイエンス研究科 石橋直樹教授が進行されます。

国際データサイエンス学部への意義や期待について小西学長は、

「データサイエンスは非常に根幹になるものだと思っています。」

と断言され、世界に何らかの形で貢献していくということを理念としているため、

「その意味でもデータサイエンスを国際的に強化していくことは非常に意味があることと思っております。」

と、新学部開設の経緯を説明されました。

今後のデジタル人材育成方法についての質問には浅岡氏が回答。

「デジタルはあくまでツールなのでその課題解決をできる人材を社会が必要としている。課題を見つけ、ゴールを設定する。そして共有するにあたり、可視化をして定量的に共有するということがとても大事。」

と述べ、そのうえで、

「データサイエンスっていうのは、デジタルを使ったイノベーションやトランスフォーメーションを進めていく上でも非常に大事なので、ここで学んでいくっていうのは、まさに社会が必要としている人を育てていくんだという意気込みをひしひしと感じている。」

と、期待をされていました。

日本の経済や企業競争力の視点から、なぜ今データサイエンス教育が必要と考えられるかについて紣川氏は、

「データサイエンスの素晴らしいところは、今まで解決できなかった課題が新しい技術によって解決できるようになる。」

と前置きし、

「今まで解決できなかった課題を、企業が解決することによって社会に新たな価値を提供することで、日本の企業の競争力につながり、そして日本の経済、世界の経済に貢献することができる。」

とコメント。

最後に清木学部長からは、改めて新学部開設にあたっての抱負を伺いました。

「通信制の枠組みの中で、この学部をスタートさせる意味は、居住地にいながらにして居住地の近いところで発生している多くの問題に取り組める。これは最大のアドバンテージだと思います。」

と、通信制で学ぶ意義を伝えます。

「海洋のプラスチックの問題や自然環境の問題というのは、勉強してても中々その実態が分からない。実際にその場所にいて局所的な課題の近くにいて、その問題を本質を見抜き、それにどういうアプローチをするか。トランスフォーメーションが必要。」

と投げかけます。

清木学部長は国際連合で海洋環境のプロジェクトに参加していた経歴があり、その経験から、

「環境問題ってのは、最後に人間が動かないと良くならない。情報システムだけでは解決しない問題が多いです。」

と提議。

「国際的な活動としては、このような展開をこの学校で行っていく。学生に実際に参加していただいて、こういう問題に実際に取り組んで、社会にその解決方法を発信していく。」

とコメント。

そして、

「社会人の方々も実際の企業の中で多くの課題、新しく取り組まなければいけない課題、それを実際に現地にいることで感じていらっしゃる。その問題に非常に近いところに居住しながら、データサイエンスやAIのテクノロジーを適用してその課題に取り組み、企業のためのテクノロジーまたはナレッジを作っていただく。そういう発想がこれからすごく大事だと思います。」

とし、

「東京のキャンパスで勉強するということも非常に機能的には重要だと思いますが、現地にいるということが大事な時代が来ている。それがこの新しいMIDSという学校の大きな本質だと考えています」

と締めくくりました。

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