カナダ・バンクーバーに本拠を置く「Global Fashion Collective(グローバルファッションコレクティブ)」は、この度『Rakuten Fashion Week Tokyo F/W‘26』会期中に、都内で『Global Fashion Collective × Rakuten Fashion Week Tokyo F/W‘26』を開催。
3人の新鋭デザイナーによる個性豊かなファッションショーが行われました。
「Global Fashion Collective × Rakuten Fashion Week Tokyo F/W‘26」開催
2017年10月に設立された「Global Fashion Collective」は、世界のファッションの才能の未来を育成。
ニューヨークファッションウィークやRakuten Fashion Week Tokyoなど、名だたるイベントで活動し、ロンドン・ミラノ・パリファッションウィークでもショーケースを開催しています。
今回Rakuten Fashion Week Tokyoでのショーケース開催は8回目。
毎回、様々な試みで注目される「Global Fashion Collective × Rakuten Fashion Week Tokyo」は、今回世界各国から3ブランドが参加。
日本の伝統工芸品を独自の世界観で“表現”へと昇華し続けるアーティスト・Ao Miyasakaさん、弱冠20歳ながら初のニューヨークでのコレクション披露を成功させたMarika Suzukiさん、クラシックな技術と現代的な感性を融合させたEduardo Ramos(エドゥアルド・ラモス)さんが参加。
3名の名前を冠したブランドが、ランウェイを飾りました。
まずEduardo Ramosのコレクションが登場。

2022年に設立されたEduardo Ramosの名を冠した本ブランドは、バンクーバー・ファッション・ウィークでのデビュー後、瞬く間に世界的な認知度を獲得。
最初のコレクションは『ヴォーグ』『エル』『ハーパーズ バザー』など、数々の国際的なメディアで取り上げられ、世界中の注目を集めたほか、ロンドン・パリ・ミラノ・ニューヨークといったファッションの都でコレクションを発表。

本ファッションショーでも、その手腕を遺憾なくふるったコレクションが会場を魅了しました。

続けて、現代アーティストとして活躍するAo Miyasakaのコレクションが登場。

日本を拠点に、ニューヨークおよびアジア諸国で展示やショーを行い、2026年2月15日にはニューヨーク・ファッションウィークにて1st Collectionを発表。
今回のコレクションのタイトルは「肉声」

日本で起こる家庭内暴力や性犯罪といったセンシティブなテーマに切り込み、自身の過去の経験などもコレクションとして形にしたもの。

こういった問題だけでなく「見て見ぬふりできる時代は終わったよね?」というメッセージも込められています。

そして最後にMarika Suzukiのコレクションが登場。

衣服を身体に触れる「空間芸術」と捉え、自身の内面を投影したウェアラブル・アートを展開するMarika Suzukiは、中学時代のいじめや強迫性障害といった自身の葛藤、そしてコンプレックスを忘れるのではなく「共生」すべき創作の源泉としています。

廃棄ペットボトルや古着を熱処理して再構築した素材を用い、18歳までの自身の半生を表現。

不完全さや脆弱性が持つ美しさを通じ、他者との共鳴と包摂を目指しています。

コレクションに込められたデザイナーの想いと将来の展望
今回コレクションを発表した日本人デザイナーのAo Miyasakaさん、Marika Suzukiさんのお二人に、今回のコレクションについてお話を伺うことができました。
Ao Miyasakaさんは、

「私は普段、現代アーティストとして活動をしています。今回は『皮膚の記憶』というところをテーマとしていますが、記憶を思い出してしまい、トラウマになってしまって、生活がうまくいかない人たちが本当に多いというところを表現しました。」
と説明。
これからやっていきたいことや将来の展望について伺うと、

「一生プレイヤーとして、現代アーティストとして生き続けることが唯一のビジョンです。もともとは、問題を抱える人たちとリアルに関わって、何かを変えていくことをイメージしていたのですが、自分も当事者であることから、難しい部分があったんです。だからこそ、私は表現で(問題を提起して)いくと決めたので、死ぬまでプレイヤーとしてあり続けたいです。」
と、アーティストとして生涯現役を貫いていくと語りました。
一方、Marika Suzukiさんは、

「自分のコンプレックスだったり過去の悩みというものを、克服したり忘れて“無くしていく”のではなくて、持って生きていく。それを強みにして、武器にしていく。今回のテーマは『カビ』でした。カビは生えたらもう二度と元の状態に戻ることはないじゃないですか。人の心の傷やコンプレックスもそういったものだと思っていて、カビは人の心に生えるけれども、時に美しく見える場合もある。そういうものをテーマにしています。」
と、本コレクションのテーマについて言及。
ファッションデザイナーではなく、普段はファッションアーティストとして活動していると語り、

「(こういったコレクションで登場する服は)実用的ではないからこそ、ビジュアル面や人の肌に触れた時にどんな感触がするか、どのような記憶が蘇ってくるか、ということを見る人・着る人にわかるよう作っています。」
とこだわりについて説明。
小さい頃から映画を見て育ってきたMarika Suzukiさんは、今後は映画の衣装なども製作していきたいと将来の展望を語りました。









