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「PEARLY GATES」車いすバスケットボールチームのユニフォームロゴスポンサー契約締結

2022年12月7日、ゴルフアパレルブランドの「PEARLY GATES(パーリーゲイツ)」は車いすバスケットボールチーム「NO EXCUSE(ノーエクスキューズ)」のユニフォームロゴスポンサー契約を締結されたことを発表。

「PEARLY GATES」を運営されている株式会社TSIホールディングスから代表取締役社長の下地毅(しもじつよし)氏、上席執行役員の仙座学(せんざまなぶ)氏、車いすバスケットボールチームの「NO EXCUSE」からは5名の選手がご登壇され、トークイベントによるユニフォームロゴスポンサー契約発表会が行われました。

左から、仙座北斗選手、森紀之選手、森谷幸生選手、大嶋義昭選手、高橋智哉選手。

 

ユニフォームロゴスポンサー契約締結発表会

PEARLY GATESとは

ゴルフアパレルブランドの「PEARLY GATES」は1989年にスタート。

「もっと気軽にもっと楽しくゴルフをしよう」というコンセプトのもと、あらゆる枠組みを超えた新しいゴルフウェアとゴルフ本来の素晴らしさを、提案し続けています。

 

スポーツの垣根を超えた取り組み

初めに、下地毅氏からご挨拶がありました。

東京オリンピックやサッカーワールドカップとスポーツ全体が世界中の人々に共感と楽しさを与え、かつ世界平和にも結びついていると実感されたそう。

その世界中の人々への懸け橋の一環として、「PEARLY GATES」と「NO EXCUSE」の取り組みは大変うれしく、全社をあげて応援していくと語っておられました。

動きやすく着心地よい、おしゃれなトレーニングウェアを提供することで、選手の皆さんに喜んでもらえることを望んで作られ、たくさんのサンプルの中から選び、サイズ感や袖丈とあらゆる面までこだわり抜かれています。

選手の方々に完成品が手渡された時には、生地や着心地の良さだけでなく、見た目の光沢感による高級感にも感動されていたと選手の皆さんもコメントされていました。

また、車いすに乗っていても、ユニフォームのロゴがしっかり見えるのも特徴です。

肩回りなど既製品ではサイズが合わないという問題点があったのですが、試着をしながら作ることで、理想的なトレーニングウェアとして仕上がったとのことでした。

選手からは感謝の声が挙がっておられました。

 

ユニフォームロゴスポンサーまでの経緯

続きまして、上席執行役員の仙座学氏からのご挨拶です。

仙座北斗選手のお父様である仙座学氏。北斗選手から「ウェアを作ってくれない?」と連絡があったことが今回のユニフォームロゴスポンサーの発端であったようです。

親子の繋がりからはじまったこの取り組みですが、仙座学氏も以前から車いすバスケのアグレッシブなスポーツ性に魅了されていたそうです。

ただ父としては危険なスポーツだけに、心配する思いもあるのだそう。

それでも「PEARLY GATES」が今まで培った経験と知識を「NO EXCUSE」のユニフォームに託し作られました。

各選手の身体に合わせて作られたトレーニングウェアとユニフォームで、ベストなパフォーマンスを発揮してもらい、そして車いすバスケがより多くの人に知ってもらえることを望んでいると語られ、仙座学氏の挨拶は締めくくられました。

 

「NO EXCUSE」による天皇杯への熱き想い

選手の方々によるトークイベントです。

車いすバスケットボールチーム「NO EXCUSE」は【自己成長(MAXIMIZE YOUR POTENTIAL)】チームに関わる全ての人が個人の可能性を最大限に引き出すために、一生懸命、楽しくチーム全体で努力し、自己成長できるよう目指していくことを理念として2003年に創設されました。

チームカラーはユニフォームや応援タオルの色でもあるオレンジ。

そしてチームロゴはバスケットボールとお花をモチーフにしたデザインで、一枚一枚の花びらが集まって一つの美しい花を咲かせる様に、選手・スタッフ一人一人が繋ぐ固いチームワークで、一つの美しいチームを作るという想いがあります。

成績も、天皇杯準優勝を5回、東京都車いすバスケットボール選手権大会17連覇中と今最も注目を集める車いすバスケットボールチームの一つです。

スピードとガッツは誰にも負けない自信があると力強くアピールされていた仙座北斗(せんざほくと)選手。

仙座北斗選手は東京体育館での日本一のクラブを決める天皇杯で、チーム一同で「最高の戦闘服」であるユニフォームを着て、そして応援席では応援タオルを掲げて応援してくれるファンの方々。

という、「その景色」を実現させたい思いがあり、ユニフォームの制作を進めていったとコメントされました。

森紀之(もりのりゆき)選手はチーム最年長選手。陽気さとコミュニケーション力が強みであり、チームをまとめる力になりたいと話しておられました。

森紀之選手のサービス精神満載のトークに会場から笑いが起こることが多々あり、チームの雰囲気の良さを担っている一因なのだなと感じられます。

というのも、会場で感じた選手たちのトークでの「チームワークや雰囲気」が非常に良くて、素晴らしい成績を残されているのにも納得でした。

森谷幸生(もりやゆきたか)選手からは車いすバスケットボールの魅力について話してくださいました。

車いす同士がぶつかり合う音や、ブレーキをした際のタイヤの溶ける匂いなどの会場で感じる臨場感。

アグレッシブなところが車いすバスケットボールの見どころの一つでもあると挙げておられます。

また違う見どころとして、チームメイトの障害によって「できること」や「できないこと」が異なるので、それをチームの中で互いを理解し合って、深めていくことがチームワークに繋がるとも語っておられました。

このチームワークこそが他にはない見どころになっているそうです。

アグレッシブなスポーツというイメージはあったのですが、それだけではない奥深さと日本人が大事にしている「和」の心意気も感じられるスポーツではないでしょうか。

大嶋義昭(おおしまよしあき)選手は戦術理解に長けた選手とのことですが、車いすバスケ界で1、2を争うほどの腕相撲の強さを誇っているそうです。

腕だけで行うスポーツなので、皆さん本当に腕が太いのですが、その屈強な方々の中でトップクラスの腕っぷしの強さ、というのは凄まじいですね…。

来年一月に行われる天皇杯についても話しておられ、「日本一を目指しているのですが、ただの日本一を目指しているのではなく、日本一のチームワークで日本一を目標としている」とコメント。

また「互いを尊重することや互いを信頼すること、時には自己犠牲を払ってチームのために献身的にチャレンジしていくことで、日本一を成し遂げたい」と意気込みを語られました。

高橋智哉(たかはしともや)選手は健常者プレイヤーとしてチームに在籍。チーム内では最年少です。

大学生の頃に車いすバスケットボールの楽しさに触れて以来、理学療法士として働きながら競技者としてチームに貢献したいと思いで活動されています。

最年少ということもあり、「チームに勢いをつけたい」とコメントされていました。

そして最後に仙座北斗選手からお父様の仙座学氏へ感謝の言葉が送られ、親子の繋がりから始まったこの取り組みは、「ゴルフウェアとバスケットボールというスポーツの垣根を超え、それぞれの目標への実現に向けて、こうやって広がっていったことを嬉しく思う」と心境を明かしてくださいました。

「このウェアを着て来年の天皇杯の優勝を叶えたいので、是非会場まで応援に駆けつけてほしい」と力強く呼びかけ、イベントを締めくくりました。

 

大会概要

大会名:天皇杯 第48回日本車いすバスケットボール選手権大会
大会期間:2023年1月20日~21日
会場:東京体育館
住所:東京都渋谷区千駄ヶ谷1丁目17-1

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