リアル脱出ゲームは、今や娯楽の一つのジャンルとして確立したエンターテインメント。
そのパイオニアとして知られる株式会社SCRAPは、様々な団体や媒体とコラボし、多くの謎解きを生み出して私たちを楽しませてきました。
そのSCRAPが、藤村女子中学校にて2021年2月1日に実施される新たな形式の中学入試、「ナゾ解き入試」の制作を行ったことを発表しました。
SCRAP制作のナゾ解き、藤村女子中学校の入試に導入
株式会社SCRAPは2008年に設立。遊園地やスタジアムを貸し切ってリアル脱出ゲームを作ったり、本やアプリ、TV番組にも謎をしかけ、企業の謎解きプロモーション企画を手伝ううちに、すっかり謎イベントの制作会社として世間に認知されてしまった京都発のフリーペーパー制作会社。
※しかもフリーペーパーは絶賛休刊中とのこと。
勢いに乗ってファンクラブ「少年探偵SCRAP団」も結成。TV局・レコード会社などともコラボレーションを行い、常に新しいエンターテインメントを生み出し続けています。
特に大人気漫画やアニメ・ゲームにはじまり、著名人やスポーツチームとのコラボなども継続的に行なっていることが特徴で、現在は北京やサンフランシスコなど海外にもリアル脱出ルームを展開しています。
リアル脱出ゲームについては、SCRAPの公式チャンネルのPVをご覧ください。
そのSCRAPが、藤村女子中学校にて2021年2月1日に実施される新たな形式の中学入試「ナゾ解き入試」の制作を行なったことを発表。つまり、学校の入試にSCRAPの”ナゾ解き”が採用されたのです。
※イメージ写真
藤村女子中学校は、1932年、日本の女子教育の第一人者である藤村トヨにより設立。「知・徳・体を兼ね備えた個性豊かな女子の育成」を建学の精神に、2022年には90周年を迎える歴史ある女子校です。藤村女子高等学校を併設しています。
また、多くの全国レベルの部活動があり、オリンピック選手も輩出している由緒正しい学校でもあります。
「ナゾ解き入試」とは、履修科目の範囲内から出題されるこれまでの入試形式とは異なり、学力だけでは測りきれない力が必要となる「謎解き」を中心に設計された、新しい入試形式。
「ナゾ解き入試」を開催する藤村女子中学校は、「多様な人材の育成」「様々な角度からの問題解決能力」の育成を目指し、独自の入試形式を模索してきました。一方、入試問題の作成を手掛けたSCRAPは謎解きイベントの他にも、「ひらめき力」や「注意力」など全部で5つの力を総合的に判定することができる「謎解き能力検定(通称「謎検」)」をはじめとした、教育事業へのアプローチも行ってきました。
「既存の科目だけでは測ることが難しい力を評価できる、新しい入試形式を実現したい」という双方の想いが合致し、この度の「ナゾ解き入試」を実施するに至ったと説明しています。
ここで、どのような”ナゾ解き”が問題として出されるのか、SCRAPの「五教科謎解き能力検定」から過去に出された問題を紹介します。
●問1
©SCRAP
※こちらは、過去「五教科謎解き能力検定」で出題された謎となります
上記のナゾを解き、①②③に入る文字を繋げてある言葉を導き出してください。
●問2
©SCRAP
※こちらは、過去「五教科謎解き能力検定」で出題された謎となります
こちらも問1と同様、上記のナゾを解き、①②③④に入るある言葉を導き出してください。問1、問2は両方とも、繋げるとある一つの言葉になります。
このナゾの答えは一番下に掲載しますので、自力で解きたいという方はスクロールせず、ぜひ考えてみてください。
今回藤村女子中学校で出される入試の内容は大きく2つ。
国語・算数・社会・理科の内容に即した全10問の謎を解く「謎検型」と、グループ形式で45分程度の謎解きをしながら課題を解決し窮地からの脱出を目指す「脱出ゲーム型」です。
「謎検型」では考察力・発想力などを測り、「脱出ゲーム型」は、行動力・会話力・洞察力などを測るとのこと。試験ということも忘れて、楽しく受験することが出来そうです。
以下、藤村女子中学校のナゾ解き入試の概要となります。
●試験日時
2021年2月1日(月)
8時30分点呼
●募集コース
特進コース
●応募資格
2021年3月 小学校卒業見込みの者
●出願方法
インターネット出願(2021年1月10日(日)~1月31日(日)まで)
●受験料
20,000円
●試験内容
・謎検型(15分)
・脱出ゲーム型(45分)
※試験所要時間は90分となります。
●結果発表
2021年2月1日(月)14:00〜
●入学手続き
2021年2月6日(土)まで
募集の詳細については、藤村女子中学校の中学募集要項ページにてご確認ください。
https://www.fujimura.ac.jp/junior-bosyu
これまでにも謎解き能力検定などを実施し、教育事業へも注力してきたSCRAP。
今回の藤村女子中学校での「ナゾ解き入試」を機に、全国の中学・高校でもナゾ解き入試を採用する学校が出てくるかもしれませんね。
ひらめき力と注意力など、通常の入試では測ることが難しい能力を知ることが出来るという点でも、特進コースなど各学校の特別科の入試などにぴったりの内容なのではないでしょうか。
今後のSCRAPの動向に目が離せません。
【問題の答え】
問1
©SCRAP
※こちらは、過去「五教科謎解き能力検定」で出題された謎となります
問2
©SCRAP
※こちらは、過去「五教科謎解き能力検定」で出題された謎となります
いかがだったでしょうか。あなたは、このナゾを解くことが出来ましたか?