一般社団法人未来の食卓(以下、未来の食卓)は、2022年5月21から27日までの期間で、東京都千代田区の有楽町にある「Sustaina Station DaiDai」を会場として、第1回目となる食卓提案イベントを開催。
それに合わせ、初日となる21日に日本の水産業と水産加工品についてのオンライントークセッションが行われました。
未来の食卓とは
「未来の食卓」は全国の食品メーカーと連携し、1社では出来ないマーケティングネットワークを構築し、テーマごとのPR活動や売り場作りなどを実現しているマーケティング組織。
また、食品メーカーとバイヤー・流通企業を繋ぐマッチングプラットフォームを作ることで、業界として消費者に効果的な訴求を行う、という事業も展開中です。
今回未来の食卓は、日本の水産加工品として「ひもの」や「缶詰」などに焦点をあて、それらを製造・販売するメーカーが作り出す生産物やその想いをテーマとするイベント「日本の大海(うみ)からの食卓提案」を、5月21日から開催。
初日にはオンラインにて、業界関係者向けの商談イベントを開催しました。
オンライン商談イベントで語る「水産加工品」の今と未来
今回のオンラインイベントには、「未来の食卓」代表理事の山田まさる氏が司会進行を務め、会場には日本缶詰協会公認の缶詰博士 黒川勇人氏、そして株式会社タスカジ代表取締役 和田幸子氏も出席。
オンライン会議にて、各地の水産加工品を取り扱うメーカーや商社の関係者と対談し、「おいしくて、楽しい食卓」「元気・活力が出る食卓/気持ちが豊かになる食卓」「健康を支える食卓」「農業や漁業を応援する食卓」ということを提案しつつ、「日本の大地と大海からの食卓提案」をテーマにスタートしました。
水産漁業世界1位を誇った日本ですが、世界各国の水産資源への注目と技術の向上により、徐々に衰退しつつある現状を説明。
また、国内での「漁師の高齢化」や、自身の生活のために小さい魚まで「乱獲」してしまっている点も、大きな要因であると、株式会社ブールヴァールの代表取締役 柴誠治氏は語られていました。
生鮮品だけでなく加工食品も食べていくことや水産資源に配慮し、捨てられている未利用魚の有効活用や食品への活用などを提案していました。
各地の水産加工製品メーカーとセッション
本イベントの第2部では、全国の水産加工メーカーの方々がオンラインで登場し、自己紹介や対談などを行いました。
干物屋ふじまハイパー干物クリエイターの藤間義孝氏、株式会社木の屋石巻水産営業部課長の鈴木誠氏、株式会社シーライフ専務取締役の河上清貴氏、株式会社タイム缶詰代表取締役社長の吉田和生氏がオンライン上でセッションを行い、それぞれ自社についての紹介や製品の特徴、取り組まれていること等についてセッションを実施。
どのメーカーも、食べられていない未利用魚の利用をはじめ、お酒など他製品と一緒になって盛り上げていくことや、捨てられていた部位を利用した製品の開発など、フードロスや水産資源の有効活用について、様々な取り組みを行っていることを語られていました。
缶詰・干物を使った時短レシピも考案
家事代行マッチングサービスを行い、約2,600人が所属し、10万人のユーザーが利用する家事代行マッチングサービス「タスカジ」の代表取締役である和田幸子氏から、未来の食卓と連携した「缶詰を利用した時短レシピ」を考案。
レシピそれぞれが「朝食に干物、缶詰を食べるという食文化を定着させたい」「食の先のコミュニケーションを生み出す」というテーマのもと、所属している方々でレシピ開発を行ったそうです。
突然のリクエストにも対応可能な「さんま缶おにぎらず(握らないで出来上がるおにぎりのこと)」や、「カレイの縁側茶碗蒸し」など、発表された合計7レシピはどれも魅力的なレシピばかりでした。
今回のイベントの会場となっている「Sustaina Station DaiDai」では、期日までオンライン商談会で登場した干物・缶詰の展示をはじめ、実際に食べたり購入することが出来ます。
※23日〜27日のランチタイム(11時30分〜14時30分LO)
今回のイベントは、業界の方々が協業などで取り組みを活発化させ、日本の水産加工品業界を活性化させ、変革していくきっかけになればと説明していました。
干物や缶詰の食卓への提案イベントとしてだけでなく、水産資源の問題や今後の取り組みなど、私たち1人1人が考えなければならないことが多く存在しています。
もしイベント期間中に有楽町にある「Sustaina Station DaiDai」の近くに立ち寄る機会がある方は、ぜひ足を運んで、まだ食べたことのない干物や缶詰を実際に体験・購入してみてはいかがでしょうか。
公式サイト:https://fta.or.jp/