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H&M「衣類から衣類」への新リサイクルシステム「Looop(ループ)」を導入開始

H&Mは、衣類から衣類へのリサイクルシステム「Looop(ループ)」をスウェーデンにて導入したことを発表しました。

不要となった衣類から、新しいファッションアイテムを生み出すことを可能にするシステムとのことで、H&Mはファッションの「ループを閉じる(closing the loop、ゴミや有害物質を外に出さない)」ことを目標に掲げており、古着にも価値があり、決して廃棄されるべきではないことをこのリサイクルシステムを用いてお客様に視覚的に訴求すると語っています。

 

衣類から衣類へのリサイクルを可能にするシステム「Looop」導入開始

H&Mは、スウェーデンの首都、ストックホルムにあるドロットニンガータン(Drottninggatan)店にて、衣類から衣類へのリサイクルを可能にするシステム「Looop」を公開したことを発表しました。

この同システムがファッション小売業の店舗に設置されるのは、これが初めてとなるそうです。

「コンテナほどの大きさの機械が古着を新しいアイテムにリサイクルする様子を、お客様に実際に見て頂けることをとても嬉しく思う」と語っています。

 

「Looop」は、複数の古着を分解して組み合わせ、新しい服を生み出す技術を使用。

投入された服は洗浄された後、繊維レベルへ裁断され新たな糸となり、それらを再び編み込むことで、新たなファッションアイテムとなります。

新たに製造されるアイテムの強度を保つために、その製造工程ではサステナブルに調達された純資源もある程度追加されますが、H&Mでは可能な限りその使用量を最小限にすることを目指しています。

また、このシステムでは水も化学薬品も一切使用しないため、ゼロから衣類を製造するよりも大幅に環境への負荷を抑えることが出来るという大きなメリットもあります。

 

H&Mのロイヤリティプログラムのメンバーに登録されている方は、日本円で約1,200円(100スウェーデン・クローナ)でLooopを使用し、古着を新たなファッションアイテムへとリサイクルでき、メンバー登録をしていない一般の方は、約1,700円(150スウェーデン・クローナ)で利用することが出来るそう。全ての収益は素材に関する研究費用に充てられるそう。

H&Mは2030年までにすべての使用素材を、リサイクルまたはサステナブルに調達された素材へと切り替えることを目標としており、2019年には57%を達成していることも報告しています。

「Looop」は非営利財団であるH&M Foundation(H&M ファウンデーション)とHKRITA(香港繊維アパレル研究開発センター)、香港を拠点とする繊維メーカーNovetex Textilesの協力により開発されました。「Looop」の仕組みについてのより詳しい情報は、こちらのリンクよりご確認頂けます。
https://www2.hm.com/ja_jp/life/culture/inside-h-m/meet-the-machine-turning-old-into-new.html

 

2013年にファッション小売業で初めて世界規模で古着回収サービスを開始し、そして今、衣類から衣類へのリサイクルシステム「Looop」を導入し、次なる一歩を踏み出しているH&M。

アパレル業界にとって難しい問題であった古着の処分について、世界規模で古着の回収サービスを実現させたH&Mの新古着リサイクルシステムであるLooopは、現在ストックホルムの店舗のみでの稼働となっています。

しかし、ぜひ近いうちに日本の店舗でもLooopを導入して、実際に別のアイテムへ生まれ変わる様子を見てみたいですね。自分が着用していたアイテムが、新しく生まれ変わるところを実際に見てみたいという方は多いのではないでしょうか。

世界規模でサステナブルな活動を続けるH&M。その動向にも注目しつつ、Looopの日本での導入を待ちましょう。

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この記事を書いた人
TORSO JACK編集部です。 人ではなく、人が創り出す「モノ」や「コト」にフォーカスする事を方針として発信しています。
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