ARGO合同会社代表の上野伸悟氏は、アパレル業界が抱える環境問題である大量生産大量廃棄とマイクロプラスティック汚染を無くし、真のサステナブルファッションを広めるためメリノウールを使用したファッションブランドのクラウドファンディングをスタートしたことを発表しました。
ファッション業界が抱える環境問題
最近特に様々な企業が取り組むようになり、私たちの耳にも当たり前に入るようになった「サステナブル」「SDGs」という言葉。
特に推進が積極的にされている業界の1つがファッション業界です。
丈夫で取り扱い易く、価格も安い石油由来の合成繊維(ポリエステルやアクリル)が低価格ファッションを中心に広く普及しているものの、石油由来の合成繊維からは廃棄された際に土に還らず、ゴミとして埋立地に送られてしまう点や、洗濯するとマイクロプラスチックが発生し、それが海洋汚染に繋がってしまうという問題を抱えています。
ファッション業界が起こしている環境問題の中で初めに取り組まなくてはならないこと、それは洋服の素材を環境負荷の低い天然繊維に変えることであるとARGO合同会社の上野代表は説明しています。
残念なことに、日本のファッション業界でのサステナブルへの取り組みは、ハンガーや包装に気を使ったり、リサイクル素材を推奨する程度に収まっており、リサイクル素材についても合成繊維であれば意味があまりないと説明。
世界はファッション素材の環境汚染対策として「脱プラ」「脱レザー」が主流となり、日本のファッション業界は完全に取り残されたと説明する中で、ARGO合同会社ではメリノウールを使ったファッションブランドを運営し、「土や海に還ること、洗濯してもマイクロプラスティックを出さないこと」の訴求に努めていると語り、今回サステナブルな素材であるメリノウールを使用したブランドを立ち上げたことを発表しました。
メリノウールアイテムブランドをクラウドファンディングで発表
メリノウールには土や海に還る生分解性があり、土壌を良くする効果も認められているそう。
メソポタミア文明が栄えた約8,000年前にはウールの洋服が確認されており、牧場の大自然が光合成を行い、羊が出すCO2を相殺するカーボンニュートラルを実現していたそうで、まさに今の現代社会が見習うべき取り組みが詰まっています。
メリノウールは臭いが付きにくく、汚れにくい、常に快適に過ごすことが出来る素材。また、色落ちや型崩れもしにくく、大事にすれば長持ちする素材です。
REDA社の技術により、メリノウールの弱点であったチクチクしたり、洗うと縮む問題が解消。実績として、本当の機能しか通用しないアウトドアではインナーに用いられているのだとか。
ARGO合同会社の洋服は流行りに左右されないシンプルなデザインを取り入れることで、毎年購入しない「良いモノを長く大切にする」ファッションの文化を支持する洋服だそうです。
メリノウールを使用するにあたり、動物愛護の観点からミュールジングと呼ばれる、寄生虫対策のために臀部の肉や皮膚を切除する手法を行わないニュージーランドメリノを使用した、まさにサステナブルやSDGsを体現したアイテムを展開する新ブランド。
こういったアイテムを消費者が選ぶことで、さらにサステナブル活動は加速していきます。
ぜひアイテム選びの際は、「デザイン」「価格」と同じように、「サステナブルかどうか」という点にも気をつけていきましょう。ARGO合同会社の新ブランドはサステナブルブランドでもあるため、ぜひ興味がある方はアイテムをチェックしてみてはいかがでしょうか。
クラウドファンディングページ:
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